屋根材は色々な種類がありますが、特におすすめなのがガルバリウム鋼板です。
耐久性が高く、日本の気候にもマッチしているため支持を集めています。
デザイン性も人気で、近年は建築家からも好まれている屋根材です。
メリットも豊富ですが、万能な屋根材はないため、やはり注意点もあります。
この記事ではガルバリウム鋼板について詳しく紹介します。
屋根工事を検討中の方は、ぜひご参考になさってください。
ガルバリウム鋼板ってそもそも何?
「ガルバリウム鋼板」と言っても、あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。
しかし、建築業界では画期的な屋根材として注目を集めてきました。
デザインや耐久性に優れており、取り入れる方も増えています。
まずはガルバリウム鋼板の基本知識について確認しましょう。
金属屋根の進化系として登場
金属の屋根材はかつて、日本では神社仏閣などに使われていました。
高品質・高価格の屋根材で、優れているもののコスト面に課題があり、一般家庭普及するのは難しかったのです。
普及し始めたのはトタン屋根が開発されてからですが、こちらはご存じの通り、腐食しやすいデメリットがあります。
しかも、世界各国で工業が発展した結果、酸性雨の問題が生じたことも、腐食に弱いトタン屋根には逆風になりました。
そのような問題を受けて、1970年代には腐食に強く、一般家庭でも手が届きやすい価格のガルバリウム鋼板が登場します。
早ければ数年の寿命だったトタン屋根に対して、ガルバリウム鋼板は20年、条件次第では30年に渡って使えると言う驚異的な性能を持っています。
耐久性の秘密はアルミ材
ガルバリウム鋼板は、鉄の基材と、亜鉛、シリコンで作られた屋根材です。
従来のトタンも亜鉛を使っていたのですが、これだけでは耐久性が足りませんでした。
亜鉛は自ら溶融することで屋根材を保護するものの、全て溶け落ちてしまうと保護効果が失われるのです。
このため、亜鉛が溶け落ちてしまった後のトタン屋根は、錆びる一方でした。
しかし、アルミを使うことで、ガルバリウム鋼板はその欠点を補ったのです。
アルミと亜鉛の合金で鉄の基材を被覆し、高耐久性を実現しました。
アルミは表面が瞬時に錆びるため、腐食を進みにくくする性質があります。
この特徴と亜鉛の保護機能を組み合わせた結果、大幅に寿命が延びたのです。
さらに機能面が進化
登場してから半世紀ほど経過したガルバリウム鋼板は、屋根材として更に使いやすく進化しています。
近年、注目されている理由の一つです。
特に、断熱材を使ったタイプの登場は画期的でしょう。
ガルバリウム鋼板は0.5mmほどの厚みしかないため、これだけでは防音性や遮熱性が劣っていました。
しかし、断熱材を一体化した屋根材が登場によって、この問題が解決しています。
ガルバリウム鋼板のメリット
総合的にバランスが良いのがガルバリウム鋼板のメリットです。
多彩なニーズにマッチしやすく、現在では屋根材の第一候補と言えます。
ここでは、特にどのような点が優れているのか、ご紹介します。
耐久性が高い
条件にもよりますが、20年から30年は使える長寿命の屋根材です。
定期的にメンテナンスをし、大事に使うと40年以上持つ可能性もあります。
建物の立地やメンテナンス方法にもよりますが、大体10年に一度は業者に工事が必要か調査をしてもらいましょう。
メンテナンスがしやすい
ガルバリウム鋼板のメンテナンスはは基本的に塗装工事をして寿命を延ばします。
表面を塗りなおすことで防水性や防錆性を回復できますし、美観も改善可能です。
屋根に寿命が訪れた場合でも、ガルバリウム鋼板は葺き替えとカバー工法のいずれも選択できます。
葺き替えは既存の屋根材を剥がして、新しくやり直す方法です。
カバー工法は既存の屋根にかぶせるように、新しい屋根を設置します。
どちらも一長一短がありますので、好きな方を選べるのは魅力です。
スタイリッシュなデザイン
スマートでかっこいい印象があるのがガルバリウム鋼板の魅力です。
都市部で見られる近代的なデザインの住居にマッチしやすく、好んで使う方もいます。
ただ、貧相に見えると言う方もいるため、好みは分かれるかもしれません。
耐震性に優れている
日本の瓦屋根は台風には強いものの、重量があるため地震には弱いのがデメリットです。
しかし、ガルバリウム鋼板は厚さが0.5㎜程度と薄く、軽量に仕上がっています。
このため地震に強く、日本での使用に向いているわけです。
近年は、施工方法が進化していることもあり、台風にも強くなっています。
ガルバリウム鋼板のデメリット
全体的に優秀な屋根材ですが、デメリットもあります。
完全無欠の屋根材は存在せず、長所があれば短所もあるのは仕方ありません。
両方をチェックした上で、どの屋根材にするか判断しましょう。
錆びることがある
腐食に強いのですが、錆びることがあります。
一般的には基材が鉄ですから、全く錆びないというわけではありません。
赤錆の他に、美観が劣化する白錆も発生します。
衝撃に弱い
薄い金属の板ですから、強い衝撃が加わると変形します。
金属なので割れることはありませんが、凹みや変形が生じる可能性があります。
近所に公園や広場がある場合はボールが飛んでくる場合がありますし、台風の際は特に可能性が高くなります。
汚れが目立ちやすい
シンプルなデザインのものが多いので、汚れが目立ちやすい傾向にあります。
特に一部の色は顕著ですから、美観を保つには工夫が必要でしょう。
反対に、色によっては汚れが目立ちにくいものもあります。
ホワイト系やブラック系は汚れが目立ちやすく、グレー系は目立ちにくいです。
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ガルバリウム鋼板の屋根材について紹介してきました。
一長一短がありますが、欠点は信頼できるプロに相談すれば、補えることも珍しくありません。
埼玉外装リフォーム店ではガルバリウム鋼板の施工実績が多数ございます。
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