リフォーム会社の訪問販売で「棟板金(むねばんきん)が浮いてます」と言われることがあります。
棟板金が浮いていると言われても、聞きなれない言葉なので、ピンときませんよね。
「棟板金って何?」
「棟板金が浮いているとどうなるの?」
分からないと不安だけが残ってしまいます。
そこで今回は棟板金の説明から、浮きとなる原因やもたらす不具合、修理方法について詳しく説明します。
また修理が必要な時、火災保険が適用できる可能性についても説明していますので、是非最後までご覧ください。
棟板金(むねばんきん)とは?
棟板金とは、日本の屋根材の中で最も普及している、化粧スレート(コロニアル、カラーベスト、ガルバリウム鋼板)の頂点に使われている金属製の板のことです。
棟板金の断面はへの字型をしています。
屋根材同士をしっかり固定し、屋根材のつなぎ目を覆うことで、雨漏りを防ぐ重要な役割をしています。
重要な役割を担っている棟板金ですがお住まいの最も高い場所にあるので、劣化スピードは早いです。
傷みが進行してしまうと大掛かりな工事が必要になる恐れがあるので、定期的な調査を行いましょう。
棟板金が劣化すると
棟板金が劣化し、浮いて外れてしまうと雨漏りの原因になります。
浮いた棟板金の隙間から雨水が侵入し、下地材だけでなく基礎部分にまで浸水すると腐食して大きな損傷になります。
また棟板金の劣化を放置したり、損傷に気が付かなかったりすると、棟板金が強風でとばされ大きな事故に繋がることがあります。
施工がしっかりされていれば、耐用年数は15年ほど持ちますが、初期の施工不良がある場合は5年〜6年で外れてきてしまうことがあります。
屋根や外壁塗装を検討する際は、棟板金の状態も必ずチェックしましょう。
棟板金の劣化症状
棟板金の劣化は雨漏りリスクを高める為、定期的な点検が必要です。
具体的な劣化症状を見ていきましょう。
釘やビスが抜けてくる
棟板金は釘やビスで固定されています。年数が経過してくると、棟板金を固定している釘が様々な要因で抜けてくることがあります。
風圧
屋根の頂点にある棟板金は、強風にさらされる場所であるため、風圧によって釘やビスがゆるみやすくなります。特に風を遮る建物が近くにない場合や、海が近い場合は、風圧の影響を受けやすい傾向にあります。
熱膨張
常に日光にさらされる場所である棟板金は、日中は太陽の熱により膨張し、夜間は気温が低下するので収縮します。膨張と収縮を繰り返すことが釘やビスを抜けやすくする原因に繋がります。
錆
鉄製の釘やビスを使用している場合は、錆びることによって固定する力が弱まってしまいます。近年はステンレス製の釘やビスを使うなど、錆び対策が取られていますが、古い住宅では鉄製の釘やビスを使用しているので錆びやすく注意が必要です。
貫板(ぬきいた)の劣化
貫板とは、棟板金の下にある板材で、棟板金をしっかり固定するために取り付けられています。
棟板金の釘やビスの緩みで隙間から雨水が入り込むと、貫板は腐敗し釘やビスが抜けてしまいます。
棟板金の浮きや飛散
棟板金の釘やビスが抜けたり浮いているのを放置したりすると、強風によって棟板金自体が浮いてしまいます。
棟板金が浮いてしまうと強風や台風で、棟板金が飛散し、大きな事故につながり大変危険です。
棟板金の修理方法
棟板金の修理方法は一般的に下記のような対応になります。
釘やビスの増し打ち補修
棟板金は釘やビスで固定されています。しかし、経年劣化や強風などの影響で、釘やビスが浮き上がってきます。
定期的な点検で、緩んだり浮いたりしている釘やビスを発見した場合は、増し打ち補修を施します。
専用の工具を使って釘やビスを締めなおすことにより、棟板金をしっかり固定し風や雨による浮きから守ってくれます。
また新たに釘やビスを打つ場合はステンレス製を使い、余分な釘穴はコーキング材を充填して埋めていきます。
貫板の交換工事
棟板金が浮いてくると隙間から雨水が侵入し、棟板金を固定している板材の貫板を腐敗させてしまうことがあります。
腐敗した貫板をそのままにしておくと、雨漏りに繋がるので、貫板の交換工事になります。
最近の住宅では、木製の貫板ではなく、樹脂製の貫板を用いることが増えました。
樹脂製は耐久性が高い為、交換の際には樹脂製にすることがおすすめです。
棟板金の交換工事
台風や強風の影響で劣化や損傷が激しくなってしまった棟板金は、補修ではなく交換が必要になる場合もあります。
ひび割れや変形、大きな損傷や、錆が進行している場合は貫板も交換が必要です。
最近の棟板金は錆に強いガルバリウム鋼板が用いられています。
交換時はガルバリウム鋼板を検討することをおすすめします。
棟板金の修理ポイント
棟板金を適切な方法で修理するには、押さえておくポイントがあります。
自分で修理するのはやめる
棟板金の修理を自分で行うのは、大変危険ですので絶対にやめましょう。棟板金に限らず、屋根の上に登っての作業は危険です。
傾斜のある屋根上はとても滑りやすく、滑り落ちると命に関わる大けがに繋がることも。
また屋根の構造や知識がないまま修理すると、貫板を破損させたり防水シートに穴をあけてしまったり、自分で気が付かないうちに被害を増やしてしまうこともあります。
小まめな点検で劣化を防ぐ
屋根の寿命は小まめな点検で延ばせます。
釘やビスの少しの浮きなら釘打ちやコーキングだけで簡単に済みます。
劣化が進むにつれ大きな修繕となるため、早めの対策が寿命も延ばせ、費用も抑えられます。
屋根材や棟板金の寿命に関わらず、7年から8年を目安に、専門業者に点検を依頼しましょう。
自然災害の場合は火災保険が使える
台風や強風といった自然災害で屋根や棟板金が飛散した場合は、ご加入の火災保険を適用できる場合があります。
火災保険は、自然災害によって受けた被害の場合に給付されます。
経年劣化による損傷には適用されないので、自然災害が原因なのか、経年劣化なのか把握する必要があります。
棟板金が浮いている:棟板金が台風や強風によって浮いている場合は、火災保険を適用できる可能性があります。
棟板金が歪む、ズレる:棟板金が台風や強風によってゆがんだりずれてしまった場合。
明らかに外側からの力が加わっているため、火災保険を適用できる可能性が高くなります。
棟板金の修理は火災保険が使えるか確認しよう
火災保険を申請する流れ
実際の被害箇所を確認し、撮影します。どこをどういった理由で被害が発生したかを明確にします。
火災保険が適用されるかどうかは、加入されている保険により異なります。保険会社に確認し、適用する場合は保険会社から申請書類を送付してもらいましょう。
火災保険を申請する際に必要な書類
- 破損した場所の調査書
- 破損した場所の撮影写真
- 損害額を示す損害証明書
- 保険金請求書
- 工事見積書
- 建物登記簿謄本(登記事項証明書)
- 印鑑証明書
保険会社が被害箇所確認の為、現地調査に訪れます。
現地調査後、2週間くらいで審査結果の連絡が届きます。
審査結果に納得し、金額が確定したら入金となります。
火災保険を申請する際は、手続きが非常に大変なため、火災保険申請サポートを取り扱う業者に連絡しましょう。
プロが被害箇所を直接確認し、サポートするので適切な対応ができます。
火災保険の申請方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
信頼できる業者に相談しよう
棟板金の修理は住宅の頂点にあるため、自分では確認することが難しく、劣化にも気が付きにくい場所です。
自分で確認するには損傷を見逃してしまう可能性がある上に、非常に危険な場所でもあるため危険を伴います。
火災保険が適用できる可能性もあるため、プロの視点で、安全に隅々まで確認してもらいましょう。
数々の施工事例や、火災保険を適用した修繕実績がある業者は安心です。ホームページ上で実績を確認し、信頼できる業者に相談しましょう。
当社は火災保険を適用した修繕工事の実績が多数あります。小さな疑問でもお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
埼玉の棟板金の調査・見積もりは埼玉外装リフォームへ!
棟板金はお住まいの頂上にあるので見えにくい場所です。
その為、知らないうちに釘が抜けてくるものです。
新築から、または前回のメンテナンスから10年経っていたらメンテナンスをご検討ください。
埼玉外装リフォームでは調査・お見積りは無料で行っています。
「とりあえず見てもらうだけ」「いくらかかるかだけ教えてほしい」なども大歓迎です。
お気軽にご相談ください(^_^)/
失敗しないためにも是非比較してください!
ハウスメーカーより4割安く施工できる場合もございます!
どのくらい家を長持ちさせたいのかを考え、予算にあった施工を選びましょう!
診断からお見積りまで無料です。 まずは屋根・外壁無料点検をご利用ください!
埼玉の屋根修理、外壁塗装、屋根のリフォームなら【埼玉外装リフォーム店】埼玉県全域
☆MS/SK