防水工事は大きく分けて4種類!その特徴・耐用年数・工法を徹底解説!

防水工事は大きく分けて4種類!それぞれの工法について詳しく解説します。 (3)

ベランダやバルコニーの傷みが気になっている方、いらっしゃいませんか?

防水工事は、大切な我が家を長持ちさせるための非常に重要な工事です。

ベランダやバルコニー、屋上や陸屋根といった傾斜の少ない部分は、雨水が溜まりやすく紫外線などの影響を非常に受けやすい場所です。

そのため防水層に焦点を当てた防水工事を、定期的に行う必要があります。

正しく防水工事が行われなかったり、防水層のメンテナンスを怠ったりすると雨漏りの原因に繋がりさらにそのまま放置すると、建物自体にも被害が及んでしまいます!

しかし、ただ防水工事をすればいいわけではありません。

建物の特性を知り、施工箇所に適した工法で防水工事をすることが重要です。

そこで今回は防水工事に必要な基礎知識と、工法の特徴や耐用年数を詳しく解説します。

目次

防水工事の基礎知識

防水工事の目的

防水工事の目的は長期に渡って建物を雨漏り、湿気やカビなどから守り、構造と美観を維持することです。

適切に防水工事を施していなかったり、防水層のメンテナンスを怠ると次のような問題がおきます。

  • 雨漏り
  • カビの発生
  • カビの発生によるアレルギー反応
  • 構造材の腐食、錆の発生
  • 塗装の剥がれ
  • 建物の劣化

これらの問題の発生を防ぐためには、定期的な防水工事が必要です。

防水工事が必要な場所

屋根、屋上

建物の最上部でもある屋根や屋上は、雨水や紫外線の影響を受けやすい場所です。中でも、屋上や陸屋根のような平らな場所は雨水が溜まりやすい構造なので、耐久性と防水性の高い工法でしっかりと防水しないといけません。

バルコニー

バルコニーは屋根がないため、屋上と同じ様に雨水が溜まりやすい構造になっています。また洗濯物を干す場所でもあるので、住宅の一番日当たりがいい場所に作られています。そのため紫外線の影響も最も受ける場所なので、劣化は避けられません。しっかり防水工事をし、排水を促す必要があります。

ベランダ

ベランダはバルコニーに屋根がついている状態です。屋根がついているとはいえ、雨風が入り込みやすい構造のためバルコニー同様しっかり防水工事をし、排水を促す必要があります。

外壁

雨漏りは外壁が原因でも発生します。耐久性に優れている外壁であっても、日々紫外線や雨風の影響により劣化は避けられません。劣化を放置すると外壁内側に雨水が入り込み、雨漏りや、カビの発生に繋がります。

ベランダや屋上の防水層、劣化するとどうなる?

防水工事は大きく分けて4種類!それぞれの工法について詳しく解説します。

防水層は常に紫外線や雨風にさらされているので、日々経年劣化が進んでいます。

「汚れが溜まっている」「コケが生えている」「ひび割れている」などの症状が見られたら、放置すべきではありません。

劣化が進んで行くと下記のような症状が現れます。

①水はけが悪い

雨が降った後、水たまりが出来ている状態は防水性が低下しているか、そもそも勾配処理がされていないかのどちらかです。

防水性が低下している場合は通常の防水工事で問題ありませんが、勾配処理がされていない場合は、勾配を作る左官工事が必要です。

②防水層の膨れ

膨れが発生する原因はいくつかあります。

一番多いのは亀裂から雨水が侵入して、防水層と下地の間に水が入り込んでしまうケースです。

また防水層下部の空気が暖められると、空気の膨張によって防水層の膨れが発生する場合もあります。

膨れの補修は、パッチ補修と呼ばれるシート防水を部分的に張る工法が行われます。

③防水層の剥がれ

防水層の剥がれが発生する原因は、主に3つあります。

①防水層の経年劣化により密着力が低下し、防水層ごと剥がれてしまう場合
②亀裂から内部に入り込んだ水分が蒸発し、防水層がふくらみ剥がれを引き起こす場合
③防水層を保護しているトップコートが剥がれている場合

防水層の剥がれが起きている場合は防水層の全面改修になります。

トップコートのみ劣化している場合は、トップコートの塗り替えのみで終わります。

④ひび割れ

ひび割れがトップコートだけの場合は、トップコートの塗り替えで解決します。

防水層までひび割れが起きている場合は、雨漏りに繋がるため、防水層の工事が必要です。

雨漏り

雨漏りは屋根から起きるイメージが強いですが、ベランダやバルコニーが原因で起きる雨漏りも少なくありません。

陸屋根や屋上が原因でも雨漏りは発生します。

防水層の劣化を放置し続けてしまうと小さな隙間から雨水が入り込み、気が付いたら雨漏りしたり、建物が腐食してしまい建物自体の強度に影響が出る可能性があります。

室内にシミを発見した場合や、カビの臭いがすると思った時は雨漏りの可能性があるので、

一度専門業者に見てもらいましょう。

防水工事の種類を紹介

防水工事は細かく分けると沢山ありますが、大きく4つに分けられます。

その4種類とは、ウレタン防水・FRP防水・シート防水・アスファルト防水です。

どの工事が良いかは、施工場所の広さや形状、ご予算などによって決まります。


それぞれの防水工事の特徴や費用相場を見ていきましょう。

①ウレタン防水工事

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ウレタン防水工事は、ウレタン樹脂の防水液を塗り、乾燥させ防水層を作る工事のことで一般的によく行われる防水工事です。

ウレタン樹脂の特徴

  • 素材にしっかりと固着できる
  • 耐候性があり、耐久性も強い
  • 耐汚染性に優れている

メリット:液状なのでシートのようなつなぎ目がない。段差があるところや、複雑な形状の場所にも施工できる。他の防水工事に比べて安価である。軽量のため建物への負担が少ない。

デメリット:均一に仕上げる技術が必要

耐用年数約5〜10年(施工する場所や工法(工事の方法)によっても異なる)
単価1㎡あたりおよそ4,400~8,800円
工期約3~5日
施工に適している場所屋上、陸屋根、ベランダ、バルコニー等オールマイティに適している

ウレタン防水工事の3工法

密着工法:下地に直接ウレタン樹脂を塗り、防水層を作る工法です。複雑な形状の場所でも施工しやすい上に、既存の防水層のうえにも施工が可能です。

他の工法に比べると安価なので、一番選ばれている工法です。

メッシュ工法:下地と防水層の間にメッシュシートを挟みこむ工法です。勾配がある場所など均一に塗ることが難しい場合に使われる工法です。メッシュシートが入ることによって防水層の強度が増し、地震に対しても強くなります。

通気緩衝工法:下地と防水層の間に通気緩衝シートと呼ばれるシートを貼り付けてからウレタン樹脂を塗っていく工法です。通気緩衝シートは下地に含まれている水分や湿気を取り除く働きがあります。

例えば下地がコンクリートの場合だと、湿気が溜まりやすいため、防水層に膨れが生じやすくなります。そのため通気緩衝工法が使われます。

②FRP防水

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FRPとは繊維強化ブラスチックの略称で、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂のことです。床材の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる工法です。

FRP防水の特徴

  • 非常に硬くて丈夫であり、耐荷重性に優れている
  • 高い防水性があるため、船舶や貯水槽にも使用されている

メリット:水を通さない力は他の防水工事に比べて最も優れており、耐荷重性・耐摩擦性にも強い。

デメリット:費用が高め。木造や約10㎡以上の床面には施工できない。(熱や湿度による変形でヒビが入ってしまうため)メンテナンス期間が短い。

耐用年数FRP自体の寿命は10年〜12年、トップコートは5〜6年
単価1㎡あたりおよそ5,500~8,800円
工期約1~2日
施工に適している場所ベランダ、バルコニー

③シート防水

シート防水は塩化ビニールシートや、ゴム製のシートを下地に貼り付けて防水層を作り、水の侵入を防ぐ工事です。

シート防水の特徴

  • シート状の防水材なので、広い面積も一度に施工ができる
  • 耐用年数と費用のバランスが良い
  • 工場で生産されたシートを使うため、均一な厚みで仕上げられる。

メリット:防水工事の中でも耐久性に優れており、塩化ビニールシートは熱や紫外線に強く最大15年程長持ちする。

デメリット:シートを張り合わせているので、継ぎ目が出来てしまう。複雑な施工箇所には不向き。

耐用年数塩化ビニールシート13~15年、ゴムシート10年~12年
単価1㎡あたりおよそ4,400~8,250円
工期約2~4日
施工に適している場所ビルやマンションの屋上

シート防水工事の2工法

接着工法:専用の接着剤で下地と防水シートを直接貼り付ける工法です。費用を抑えるメリットがあります。

機械式固定工法:専用の金具で防水シートを固定する工法です。注意点としては金具を打ち付ける際に騒音や振動が発生すること、下地にある程度の強度が必要になります。

④アスファルト防水

アスファルト防水は化学繊維で作られたシートにアスファルトを含ませて、下地に重ねていき防水層を形成する工法です。

4種類の防水工事の中で、最も難易度が高く、専門的な知識が必要な工事です。

アスファルト防水の特徴

  • 塗膜防水は塗るタイプの防水層であり、シート防水は張るタイプの防水層です。アスファルト防水はこれら2つの要素を組み合わせており、より強固な防水効果を発揮します。

メリット:紫外線や雨風に強く、耐久性が高い。

デメリット:火を用いて施工する場合は独特な悪臭を発生させる。高い技術が必要なため、施工できる業者が限られる。

耐用年数15年~25年
単価1㎡あたりおよそ5,000~8,000円
工期約5~10日
施工に適している場所マンションやアパート、ショッピングモール等面積の広い屋上。

アスファルト防水工事の3工法

熱工法:熱を加えて溶かしたアスファルトを使用し、2〜4枚のアスファルトシートを張り重ね防水層を作る工法。

トーチ工法:両面にアスファルトをコーティングしたシートをバーナーであぶって溶かしながら張り重ね防水層を作る工法。

冷工法:裏面に接着剤がついたシートを張り重ねて防水層を作る工法。火気を使わないため、安全性は高いが、熱工法より密着性は劣ってしまう。

火災保険が適用される場合がある?

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防水工事は火災保険が適用される場合があります。

被害の状況や保険会社によって保障内容は異なりますが、条件を満たせれば費用の補助をうけて防水工事が可能です。

まずは、火災保険が適用されるかどうか、火災保険申請サポートを取り扱う業者に相談してみましょう。

「こんな場合は火災保険の適用になる?」と思ったらお気軽にご相談ください!

火災保険については、こちらのページでも詳しくご案内しています。

埼玉の防水工事は【埼玉外装リフォーム店】へ!

屋上、陸屋根、ベランダ、バルコニーも、屋根や外壁と同様に年月が経てば劣化します。

普段あまり気に掛けない場所かもしれませんが、劣化を放置すれば雨漏りに繋がります。

水はけが悪い、汚れが溜まっている、ひび割れ等を発見したら埼玉外装リフォーム店へご相談ください。

親切、丁寧に対応させていただきます(^_^)/


埼玉の屋根修理、外壁塗装、屋根のリフォームなら【埼玉外装リフォーム店】埼玉県全域

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